2009年2月21日土曜日

AEDショック後の胸骨圧迫再開

2008年8月の話です。


BLSコースの反省会で少し話題になった件です。
AEDでショックを行った後の胸骨圧迫再開のタイミングについてです。
ショック後、AEDのアナウンスを聞いてから胸骨圧迫を再開する受講生が少なくな
かった、かつ、それに対するインストラクターのフィードバックもなかったことに違
和感を感じた、とのスタッフの意見がありました。鋭い御指摘かと思います。
論点は2点です。
1.ショック後、AEDのアナウンスを聞いてから胸骨圧迫を開始するか、アナウンス
を聞く前からすぐさま胸骨圧迫再開するか。
2.前者に対して、フィードバックはすべきか。

1.について、当然理想は後者でしょう。プロバイダーマニュアルにもショック後”
ただちに”とか、”速やかに"胸骨圧迫再開と記載されています。
しかしながら、AED使用において、”アナウンスに従うのが原則”でしょうから、前
者でも許容されると思われます。
また、AEDの現状からしても、約30%を占めているといわれるG2000バージョンのAED
なら、ショック後も再度"解析します、離れてください”なるアナウンスが流れるは
ずです。アナウンスをよく聞いてから、それに素直に従う姿勢も一概に悪いとは言え
ません。

とはいえ、絶え間ない胸骨圧迫がcritical conceptであるわけで、自分なりの結論は
以下の如くです。

1.
・原則的に、アナウンスを待たずに直ぐに胸骨圧迫再開する。
・ただし、世の中にはG2000対応のAEDも少なからず存在しているようであり、胸骨圧
迫後のアナウンスはよく聞くこと。
2.
・勿論否定はしませんが、一般市民ならともかく、HCPは医療のプロですから、”す
ぐさま胸骨圧迫再開したらもっと質の高いCPRになります”などと、フィードバック
をすることが望ましい。

皆様如何でしょうか。
基本的な内容故に、いままで議論されたことがあるかとも思います。異論、反論、御
意見あればお願い致します。

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