2009年5月17日日曜日

胸骨圧迫中断からショックまでの時間





ご理解されている方にとっては、何を今更、、の話かもしれません。
Studies have shown that a reduction in the interval between compression and shock delivery by as little as 15 seconds can increase the predicted shock success.(ACLS Resource Text P3)
最後の胸骨圧迫からショックまでの時間を15秒程までに短くすればショックの成功率が上がり得る。
For greatest success,deliver shock 5 seconds or less after last chest compression.(AHA ACLS renewal Course DVD)
ショック成功率を上げるために、最後の胸骨圧迫から5秒以内にショックせよ。

絶え間ない胸骨圧迫はBLSにせよ、ACLSにせよ、コア中のコアであることは周知の事実です。ACLSにおいてマニュアル式除細動器でショックをする場合も、当然Hands off timeをなるべく短くするように指導はしてきました。しかし、恥ずかしながら上記のように、数秒短縮することでその時のショックの成功率が上がる、という認識に欠けていました。
ショック施行直前に行う安全確認の言葉(私離れてます、、、、云々)も5秒以内にすべし、とACLSプロバイダーマニュアルに書いてありますが、5秒という数値も上記のこととも関連しているのかもしれません。やけに長い安全確認でショックまでにずいぶん時間がかかってしまう受講生は気になりますよね。パドルを使用する場合、パドルを胸壁につけてから充電開始しつつ安全確認の言葉を発し(胸骨圧迫中断)、150-200Jなら通常3秒程の充電時間ですから、この3秒の間に安全確認を済ませ、充電終わった途端に放電、放電直後に胸骨圧迫再開という流れが理想なんでしょう。Hands off timeは最短3秒位になります。充電中も胸骨圧迫を続けた方が尚良いかもしれませんが、そこまではAHAは言っていませんし、体勢的にもちょっと辛いところです。パッドを使えば、充電中の胸骨圧迫も楽々ですし、胸骨圧迫からショックの時間も、Hands off timeも究極までに短くし得るですね。
AEDも解析後の充電中に今まで以上に胸骨圧迫したい気分になってしまいます(誤解析につながり得る機種がありますから充電中は胸骨圧迫はしないで下さい)。


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