2009年5月20日水曜日

TCPパッド貼付位置

G2000時代にはTCPのパッド位置は、「前胸部胸骨の左と、もう一方は背部の脊柱の左、ちょうど前部電極の後ろになるように背部に貼る」(G2000PM P166)と指導していました。G2005になり、暫くの間、大してプロバイダーマニュアルも読まずにコースで同様に指導していたら、記載内容が「添付の使用説明書に従ってペーシング電極を胸部に貼付する」に微妙に変わっていたことに途中で気づきました。添付の説明書なんて普通読みませんから、パッドの絵の通りに貼るということでしょうから、除細動を行う時と同様に右胸上と、左側胸部下に貼ることになります。
ACLS Resourse Text P122には、「前胸部胸骨左と後ろは肩甲骨の間、脊柱の左に貼る」と書かれています。ただ、同P123には、「患者の状況的に患者の背中に貼ることは困難なことがしばしばあるので、”sternal-to-apex pacing"(普通にパッドの絵の通りに貼ってペーシング)は許容される使い方」と書かれています。プロバイダーマニュアルは、万人が、より実際的に使えるという視点で作られていると思われますので、この記載になっているのでしょう。
ただし、Resourse Textには「前後に貼った方が、パッド間のインピーダンスはより低いし、電流もより高い」とも記載されています。やっぱり、可能な限り前後に貼った方が良さそうです。

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