2009年9月29日火曜日

体重とエネルギー量 小児と成人

Kim先生御指摘のように小児では電気的除細動もcardioversionも、体重でエネルギー量が決められています。CoSTRには「小児に対する除細動において、安全かつ有効な理想的エネルギー量は不明である、、、」旨書いてありますが、ある程度体重とショックの効果が相関するのでしょう。

考えてみれば、成人は身体の大きな人も、小さな人もエネルギー量は同じですね。
なぜ成人は小児と異なり体重あたりのエネルギー設定になっていないのでしょうか。

先に記載したように体重の重い人は効果が得られにくいし、軽い人は得られ易い傾向がある、とした研究(N Engl J Med 1974; 290:214.)もあるわけですが、一方で体重の増減との相関関係はあまり成り立たないとする研究も複数あるようです(Am J Cardiol 1983;52:739-45)(Circulation 1979;60:231-40.)。成人は一筋縄にはいかないんですね。
エネルギー量以外の因子の影響が小児より成人のほうが大きいのでしょうか。

2 件のコメント:

  1. 確かに何故大人は体重当たりにならないのか不思議ですね。

    アドレナリンも1mgですし、、、、

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  2. Kim先生の一言一言が刺激になります。ボクも近いうちにPALSうけなきゃ、という気になります。

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