2010年1月7日木曜日

循環器医のための心肺蘇生・心血管救急に関するガイドライン

年末に日本循環器学会から「循環器医のための心肺蘇生・心血管救急に関するガイドライン」が発表されました。残念ながらまだHPには反映されていませんが、近いうちにPDFでダウンロードできるようになるかと思います。
基本的なコンセプトとしては、「AHA ACLSの要旨に加えて、ACLSによる心肺蘇生後の専門医へのコンサルテーションとして循環器医のなすべき心血管救急のガイドライン」だそうです。
それなりにボリュームがありますので、まだ全部は読んでいませんがなかなか興味深そうです。心血管系のみならず中毒、電解質異常、低体温などにも記載は及んでいます。JCSもACLS-EPに侵出か(笑)?

ご存知のように日本循環器学会は循環器専門医に対しAHA BLS/ACLS(PALS)受講を必須にしていることもあり、AHAと整合性を保った形にしているようです。それでも日本の実情に合ったようにモディファイされているところはあります。通常のAHA ACLSコースでしたら問題にならないでしょうが、JCS-ITC主催のAHAコースに循環器医が受講した場合、この日循ガイドラインとの相違などを質問されるかもしれませんね。
いずれにしても、今回の「「循環器医のための心肺蘇生・心血管救急に関するガイドライン」発表は、少なからず(?)存在する頭の固い循環器医の方々(苦笑)に対しては、良き影響を及ぼすことが期待できます。たぶん。
G2010発表後、日循ガイドラインも素早いアップデートがなされるようですと、日循はかなり本気!と対外的にも印象づけられるかもしれません。苦労もあるでしょうが、楽しみでもあります。

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