2010年4月13日火曜日

G2000とG2005プロトコールの比較

DEFI 2005
A Randomized Controlled Trial of the Effect of Automated External Defibrillator Cardiopulmonary Resuscitation Protocol on Outcome From Out-of-Hospital Cardiac Arrest

Circulationにこんな研究が載っていました。アブストラクトしか読んでいません。

心室細動による院外心停止患者に対し、G2000の3ショックのプロトコールと、G2005に類似したプロトコール(ショックの前に1分CPR、1ショック、ショック前後の胸骨圧迫の中断は最小限)をランダムに比較した試験。主要エンドポイントは生存入院。
G2005類似プロトコール(n=421)では、G2000プロトコール(n=424)に比し、ショック前の胸骨圧迫中断がより短く(9 vs 19秒;P<0.001)、ショック後の胸骨圧迫中断もより短く(11 vs 33秒;P<0.001)、より多くのCPRが施されていて(61% vs 48%;P<0.001)、ショックの回数もより少なかった(2.5 vs 2.9;P<0.001)。生存入院率(43.2% vs 42.7%;P=0.87)、生存退院率(13.3% vs 10.6%;P=0.19)、自己心拍再開率(47.0% vs 48.6%;P=0.65)、1年生存率(P=0.77)は両群でいずれも有意差なかった。

結論:G2005類似プロトコールは、CPR中断を短縮し、Hands-on timeの改善をもたらしたが、生存入院率の改善には至らなかった。

High Quality CPRは良きものと信じていますが、臨床的に生存率を改善したというエビデンスを出すのは大変ですよね。
そのような臨床的エビデンスはあるのでしょうか。あれば教えて下さい。

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