2013年7月21日日曜日

CCF測定 in ICLS

ICLS WSのCDをしたりと、最近ICLSへの関わりもそれなりにあります。
自分の本拠地はAHAコースですが、良き学びの場であれば、AHAコースだろうが、ICLSだろうが、その他のコースだろうが、あまりこだわりなく、協力したいですし、自分も学びが得られれば嬉しいです。

ということで、昨日は当直明けでしたが、当院開催のICLSコースに参加しました。

重要な担当パートもなく、時間を作れましたので、CCF: Chest Compression Fraction (胸骨圧迫施行時間/全CPR時間)を測定してみました。AHAはCCF>80%が推奨です。
心停止と判断して胸骨圧迫を開始した時間から、ROSCと判断した時間までを全CPR時間としました。
測定できたシナリオのCCF(%)は以下の通り。

VTシナリオ:69%、56%、73%、70%、45%、72%
PEAシナリオ:76%
複合シナリオ:67%、74%、67%

80%に達しない主な理由として、VFに対する除細動の際の胸骨圧迫中断、脈拍チェックの中断、の影響が大きい印象を受けました。

当院のICLSは、看護師や医師看護師以外の職種の、救急医療に関しては経験の少ない方の参加が多いので、安全第一の方針です。故に充電中の胸骨圧迫は特に推奨していません。また、AHA ACLSと異なり、パルスチェックとリズムチェックの使い分けをしてらず、VF継続中でも必ずパルスチェックをするような方針になっています(理由は知りません笑)。

総じて言うと、CCF>80%って、なかなか大変と感じました。
「絶え間ない胸骨圧迫が重要」と言うだけでは、達成できません。

これを達成するためには、

①充電中の胸骨圧迫継続
②リズムチェック、パルスチェックの使い分け、これらのスキルの向上(いい加減ではなく、かつ迅速に)

この2点が必要かと思いました。

当院で行っているAHAコースなら、達成できそうかな、という印象ではあります。次回測定してみたいです。
ただし、時間・業務に余裕がないと、マニュアルで測定するのは難しいと感じました。
Heart Simのプログラムでは測定できるのかな?未確認です。測定できるのなら楽ですね。

でもうちのAHAコースは主に、高研のセーブマン。。。。。

4 件のコメント:

  1. はじめてこのブログにたどり着きました。臨床の貴重なご経験を読むことができて本当にありがたいです。文面もとても素敵で、ファンです。笑 私は循環器が専門の理学療法士です。ブログはお休みされているのでしょうか。ぜひまた読ませていただきたいです。

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    1. 温かいコメント、ありがとうございます!
      当Blogをさぼってもう1年になりますね、すいません。相変わらずの循環器生活、心肺蘇生教育は継続中です。再開も考えますねー。

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  2. 先生のこの記事見てませんでした。
    私が関わっているICLSでは触れる、触れないと区別するより毎回触れさせる方が混乱が少ないと言う事で波形だけのチェックは教えていません。
    でも、触れておいて圧迫を止めてと言う感じで中断を短くする努力はしています。今度CCF測ってみます!

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  3. Kim先生、ご無沙汰しています笑。ありがとうございます。最近はJMECC絡みで、ICLSへの関与も多くなってきました。

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