ICLS WSのCDをしたりと、最近ICLSへの関わりもそれなりにあります。
自分の本拠地はAHAコースですが、良き学びの場であれば、AHAコースだろうが、ICLSだろうが、その他のコースだろうが、あまりこだわりなく、協力したいですし、自分も学びが得られれば嬉しいです。
ということで、昨日は当直明けでしたが、当院開催のICLSコースに参加しました。
重要な担当パートもなく、時間を作れましたので、CCF: Chest Compression Fraction (胸骨圧迫施行時間/全CPR時間)を測定してみました。
AHAはCCF>80%が推奨です。
心停止と判断して胸骨圧迫を開始した時間から、ROSCと判断した時間までを全CPR時間としました。
測定できたシナリオのCCF(%)は以下の通り。
VTシナリオ:69%、56%、73%、70%、45%、72%
PEAシナリオ:76%
複合シナリオ:67%、74%、67%
80%に達しない主な理由として、VFに対する除細動の際の胸骨圧迫中断、脈拍チェックの中断、の影響が大きい印象を受けました。
当院のICLSは、看護師や医師看護師以外の職種の、救急医療に関しては経験の少ない方の参加が多いので、安全第一の方針です。故に充電中の胸骨圧迫は特に推奨していません。また、AHA ACLSと異なり、パルスチェックとリズムチェックの使い分けをしてらず、VF継続中でも必ずパルスチェックをするような方針になっています(理由は知りません笑)。
総じて言うと、CCF>80%って、なかなか大変と感じました。
「絶え間ない胸骨圧迫が重要」と言うだけでは、達成できません。
これを達成するためには、
①充電中の胸骨圧迫継続
②リズムチェック、パルスチェックの使い分け、これらのスキルの向上(いい加減ではなく、かつ迅速に)
この2点が必要かと思いました。
当院で行っているAHAコースなら、達成できそうかな、という印象ではあります。次回測定してみたいです。
ただし、時間・業務に余裕がないと、マニュアルで測定するのは難しいと感じました。
Heart Simのプログラムでは測定できるのかな?未確認です。測定できるのなら楽ですね。
でもうちのAHAコースは主に、高研のセーブマン。。。。。