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2013年7月21日日曜日

CCF測定 in ICLS

ICLS WSのCDをしたりと、最近ICLSへの関わりもそれなりにあります。
自分の本拠地はAHAコースですが、良き学びの場であれば、AHAコースだろうが、ICLSだろうが、その他のコースだろうが、あまりこだわりなく、協力したいですし、自分も学びが得られれば嬉しいです。

ということで、昨日は当直明けでしたが、当院開催のICLSコースに参加しました。

重要な担当パートもなく、時間を作れましたので、CCF: Chest Compression Fraction (胸骨圧迫施行時間/全CPR時間)を測定してみました。AHAはCCF>80%が推奨です。
心停止と判断して胸骨圧迫を開始した時間から、ROSCと判断した時間までを全CPR時間としました。
測定できたシナリオのCCF(%)は以下の通り。

VTシナリオ:69%、56%、73%、70%、45%、72%
PEAシナリオ:76%
複合シナリオ:67%、74%、67%

80%に達しない主な理由として、VFに対する除細動の際の胸骨圧迫中断、脈拍チェックの中断、の影響が大きい印象を受けました。

当院のICLSは、看護師や医師看護師以外の職種の、救急医療に関しては経験の少ない方の参加が多いので、安全第一の方針です。故に充電中の胸骨圧迫は特に推奨していません。また、AHA ACLSと異なり、パルスチェックとリズムチェックの使い分けをしてらず、VF継続中でも必ずパルスチェックをするような方針になっています(理由は知りません笑)。

総じて言うと、CCF>80%って、なかなか大変と感じました。
「絶え間ない胸骨圧迫が重要」と言うだけでは、達成できません。

これを達成するためには、

①充電中の胸骨圧迫継続
②リズムチェック、パルスチェックの使い分け、これらのスキルの向上(いい加減ではなく、かつ迅速に)

この2点が必要かと思いました。

当院で行っているAHAコースなら、達成できそうかな、という印象ではあります。次回測定してみたいです。
ただし、時間・業務に余裕がないと、マニュアルで測定するのは難しいと感じました。
Heart Simのプログラムでは測定できるのかな?未確認です。測定できるのなら楽ですね。

でもうちのAHAコースは主に、高研のセーブマン。。。。。

2011年4月17日日曜日

BLSとACLSとスタッフと

久し振りの更新です。最近忙しいです! 鬱病になるかと思いました! が、にっこり笑顔を作ったら治りました(笑)。

当施設では数年前からAHA BLS for HCPは毎月定期開催していました。AHA ACLSは数ヶ月に一度の不定期開催としていましたが、ここ数ヶ月は頑張って、毎月ACLSコースを開催していました。

その影響か、以前よりも心肺蘇生教育に興味を示すスタッフが増えてきました。
ACLSコース受講を経て、その後ACLSコースにスタッフ参加し、更にBLSにも興味を抱き、BLSインストラクターを目指すひとが増えてきました。

BLSより、ACLSのほうが興味を引き易いのでしょう。手動式除細動器や、点滴、薬剤、、などちょっとかっこよく?見えますし。
その、ACLSの中で、BLSの重要性を強調することで、更にBLSへの理解が深まるのでしょう。
G2010暫定コースになり、明らかにG2005時代よりもHigh Quality CPRを強調するコースになっています。高度なACLSであっても、絶対的に重要なBLS。これを理解してくれているのだと思います。


当コースの受講生の多くは看護師、医師初めとする院内医療従事者。リアルな状況設定を意識したACLSコースを経験することにより、自分たちの職場環境の中でのBLSの重要性を認識するのだと思います。

BLSが重要であるという熱い思いを一人でも多くの人に伝え、motivationを高めることができれば、もっともっと心肺蘇生教育に携わろうという人が増えると思います。現場も変わると思います。



ただ、見方を変えれば、BLSコースだけでは、BLSが重要であるという熱い思いを伝え切れていない、とも解釈できます。このへんが今後の課題です。

2011年3月27日日曜日

速い胸骨圧迫

今週のACLSコースでの話。
ある受講生がパワフルかつ激速の胸骨圧迫をしていました。
30回をおよそ11秒! 163回/分ほどに相当します。
しかし、観察する限り、しっかり深く押せているし、完全にリコイルもしているように見えます。
速すぎると、空打ちになりそうだし、、、、という思いがある反面、それを納得させる理論的根拠も希薄な気がします。AHAの言う、質の高い胸骨圧迫に矛盾はしません。
ERCでは、120回/分は越えないこと、6cmは越えないこと、との記載がありますが。

過剰に?速い胸骨圧迫のデメリットの理論的根拠をご存知の方、是非ご教授ください。

コース開催

震災に関わる問題はありましたが、今週末ACLSコースを開催致しました。節電等含め被災者の方々への支援の姿勢を保ちつつ、通常の生活を再開、継続していくことが更なる支援につながり得ると考えました。
大変な時期にも関わらず、22人の方々に受講頂きました。半数以上が循環器医というこってりコース(笑)。ACLSインストラクター5人、BLSインストラクター4人参加。
全員合格し、めでたくACLSプロバイダーとなりました。質の高いCPR、チームワーク、、、良きパフォーマンスが展開されていました。アンケート結果もほぼ完璧で、受講生の満足度も高かったようです。
この時期の開催なだけに、様々な苦労がありましたが、報われる思いでした。開催してよかったです。

節電で、暖房入れなかったので、講義中寒かったのが、受講生にはつらかったかもしれません。でも皆様御理解してくださっていたようです。

2011年2月26日土曜日

5サイクル

G2010になって、”少なくとも100回/分”の胸骨圧迫で、より速くなりました。”5サイクル”はG2005時代より時間的に当然短くなります。
AHAのBLSやACLSのアルゴリズムの図からは、”5サイクル"の記載が見当たらなくなり、"2分"の記載ばかり。もはや、"5サイクル"の概念がなくなったのかな?と思ったら、2010ハンドブックP3、P13、P78にはまだ"5サイクル"の記載がのこっていました。"about 2 minutes"の記載も残っていました。HandbookもスキャンしてPDF化していますから、文字検索ができます。つまらない検索にも役立ちます(笑)。

2011年2月15日火曜日

ACLS G2010 暫定コース

AHA ACLS G2010暫定コースの話。

点滴や薬、挿管、、、みんな大事ですが、命を救う最も重要なものは質の高いCPRとVFに対する早期除細動。

その最重要な手技の質を上げるべく、これまでのコース以上に強調しました。

例えば、G2005から言われていた、最後の胸骨圧迫から除細動までの時間を極力短く、5秒以内にする こと。

実際はコース中に達成できていないことが多かったように思います。

今回は、これを達成すべく各インストが頑張ってくれました。

受講生の意識も上がり、充電中も胸骨圧迫を行う場面も普通に見られるようになりました。

それは危険、、、という意見も当然あります。今回のミーティングでもそのような主張をするインストラクターもいらっしゃいました。大事な意見と思います。
しかし、練習を繰り返すことで、許容範囲内のリスクで十分に施行可能と思いました。
今回のコースの最後のメガコードでは、各stationでかなり高率に5秒以内のショックを安全に達成できていました。


AHAガイドラインでは、充電中の胸骨圧迫は特に推奨してはいないと思います。ハンドブックにはそれらしきことは書かれていますが。

ERCのガイドラインでは、充電中の胸骨圧迫を推奨しています。

• Much greater emphasis on minimising the duration of the preshock and post-shock pauses; the continuation of compressions
during charging of the defibrillator is recommended.
• Emphasis on resumption of chest compressions following defibrillation;in combination with continuation of compressions
during defibrillator charging, the delivery of defibrillation should be achievable with an interruption in chest compressions of no more than 5 s.

それに伴う救助者の危険は大変小さく、手袋をしているとより安全。焦点は、ショック前のポーズを最小限にするために迅速な安全確認をすることにある。

• The safety of the rescuer remains paramount, but there is recognition in these guidelines that the risk of harm to a rescuer from a defibrillator is very small, particularly if the rescuer is wearing gloves. The focus is now on a rapid safety check to minimise the pre-shock pause.

感動

かん‐どう【感動】
[名](スル)ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること。「深い―を覚える」「名曲に―する」


先日のBLS for HCP

受講生(循環器医)のアンケート。看護師インストラクターへの言葉。

「 丁寧な対応で感動しました。ありがとうございました 」


” 感動 "とまで言わせられるインストラクターはなかなかいません。素晴らしいです。

感動させるインストラクション。それを生み出すものは、なんでしょう。 

本当に質の高いBLSが必要なんだ!!!!!!!!という、熱意かな。

2011年2月14日月曜日

ほっと一息。

先週末の3連休は、金はBLS-R、BLS、土日はACLSの計3コース開催でした。

総受講生数約60人。多くの方が受講してくれました。

当施設初のG2010暫定コースのこともあり、参加インスト、スタッフも多く、盛況なコースとなりました。

それぞれの立場の方が、それぞれの学びを得て、それぞれに充実した時間を過ごしました。本当に良い3日間だったと思います。

そんな場をセッティングできて、自分としても本当に嬉しく思いました。苦労が報われます。

御参加頂いた方々、御協力頂いた方々、本当に有り難うございました。

4日連続で飲み会してしまったのが、反省点です。いつもお酒が反省点(笑)。

でも飲み会も充実してました。熱き思い熱き語りあり、熱き出会いあり、寝げろあり、携帯紛失あり、電車寝過ごしあり、、、(笑)。

まあ、半分以上覚えていませんが(笑)。

G2010暫定コースの内容に関しては、また改めて記事にしようかと思います。結論は、結構良い! という感じでした。

今日は早く寝ます。

2011年1月23日日曜日

BLS for HCP G2010暫定コース

はじめて、BLS for HCPのG2010暫定コース(更新コース、通常コース)にお邪魔しました。所用あり、通常コースの途中で退席しましたが、拝見した限りは試行錯誤しながらも、順調な運営でした。

DVD操作、進行を担当する者にとって、DVDのABC部分の扱いが一つのポイントでしょうか。ABCを流さず飛ばしたり、早送りしたりとスムースにできればよいですが、なかなか器用なDVD操作が皆にできるわけではありません。ABCをそのまま流しつつ、言葉で補足するのが自然でしょうか。決まった方法はありませんが、受講生の混乱を招かないよう気遣う対応が必要と思いました。

(ITCの内規で)ABCのassessmentのPWWを飛ばしたら、その後の実習で脈拍触知の方法がおろそかになりがちな現象が生じました。ABCのPWWをやらせるのもおかしなもんだし、どうすればよいのかな。CABの実習でしょうか。いずれにせよ、脈拍触知方法のやり方を指導する時間は作るべきかもしれません。

インストとして、一番戸惑う部分ははやり、初めの呼吸確認でしょうか。
briefly checks for no breathing.....とありながら、5-10秒かける点。

「ざっと、5秒かけて確認しましょう!」  矛盾してる感じ(笑)言ってて恥ずかしく感じるのは自分だけ?(笑)

Instructor Networkのonline BLS updatesでは、脈拍確認の時に同時に呼吸も確認すべき、、、なる言葉もあったから、尚更、初めの呼吸のcheckは”briefly”で良いような気がします。
G2005では反応確認で、反応なければすぐに救急通報AEDでしたが、G2010では、素直にやれば、反応確認に続き呼吸確認をしますから、G2005のときより5秒程救急通報が遅れます。この遅れが、違和感ありありでした(笑)。
チェックリストには順番が指定(HCP:反応→呼吸→通報(HS:反応→通報→呼吸))されていますが、ぶっちゃけどうでもよいでしょう。そこにサイエンスはありません。反応の確認は当然一番先にするとして、呼吸確認、救急システム立ち上げ+AED要請はどちらが先でもよいでしょうし、ついでに言うなら、脈拍確認を含めたこの3つの順番もどうでもよいのでは。重要なことは、迅速にcompressionを開始することでしょう。
G2010の正式マテリアルでは、受講生もインストラクターも、違和感なく、自然に受け入れられるような形になるとよいなと思いました。

近々当施設でもBLS for HCP、ACLSの2010暫定コース開催予定です。多いに参考になりました。有り難うございました。

2010年12月26日日曜日

G2010 Adult Cardiac Arrestの疑問点

G2010 Instructor Updateの際、出た意見。Adult Cardiac ArrestのAlgorithmについて。





Box.10の次のrhythm checkでorganized rhythmが出た場合、どこに進めば良いのでしょう。このflow chartを純粋に辿れば、pulse checkせず?、Box.11に進んで2分間CPRを追加することになってしまいます。ほんとかいな??? もっともな意見です。

普通に考えれば、Box.10終了後organized rhythmが出たら、pulse checkをして、脈拍触知するようなら、Box.12に進むわけで、その矢印も本来必要ですね。もうguideline、Handbookは出版されていますから、直しようがないですね(笑)。

G2010 instructor updatesメモ

昨日はG2010 instructor updatesに参加しました。Facultyの先生方はお忙しい中準備も大変だったようです。感謝致します。
内容は、GuidelineやAHA Instructor Networkから得られる情報以上の目新しいものはあまりありませんでしたが、良き再確認にはなりました。

謎も多いです。皆さん御指摘のように、BLSの呼吸の確認は手短に、、、という割にはcheck listではしっかり5秒以上10秒以内、、なる項目があります。手短かにscanするんじゃないようです。
ただし、HeartsaverのAdult/Child CPR and Infant CPRのcheck listの呼吸確認の部分には"5秒以上10秒以内"の記載はありません。記載漏れなだけ?
呼吸確認のscanの際には、服は脱がせる?いつ脱がせるんでしょう。HCPのCAB sequenceのビデオでは服がはだけている状態でscanしています。Heartsaverのビデオでは服来たままscanしています。Heartsaverのchecklistには、呼吸の確認の後、"Bares victim’s chest and locates correct hand (infant: finger) position"のcheck項目がありますから、この時点ではだければよいのでしょう。
反応ないだけではだけさせたら、一歩間違えれば誤解が生じかねません(笑)。
BLS for Healthcare Providers Student Manual Comparison Sheetには「Compressions should be initiated within 10 seconds of recognition of the arrest.」とあり、隣接する文面から解釈すると、" arrest "とは、脈拍触知しない、ということではなく、反応なく正常な呼吸がないと判断した時点を意味しているのでしょうか。その時点から、救急システム立ち上げ・AED要請→脈拍確認→胸骨圧迫開始までが10秒以内にすべし、、ということですね。忙しいですね。脈拍確認は5秒でお願いします(笑)。”10秒"にはあまり意味はなく、迅速にやりましょう、という解釈が妥当そうです。
HeartsaverとBLS for HCPの手順の相違も整理されました。ふんふん。異なる手順のHeartsaverのskill check listが存在することも指摘されていました。こちらのページでも大変分かり易く解説されていました。
CoSTRには、難治性VT/VFにNifekalantが有用である可能性が記載されていますが、USAでは認可されていない薬剤であり、当然AHA guidelineにも記載はありません。AHAのものではあっても、その日本語訳のmaterialには、Nifekalantの注釈をつけてもらうのが我々の現場にはよりpracticalと思われ、その旨AHAに意見しているそうです。
Continuous waveform capnographyは、挿管の確認における使用についてはClass I,LOE Aなんですね。これは是非導入せねばいけません。ちなみに、CPRの質の評価についてはClass IIa〜bといったところです。

蘇生後の低体温療法はVFでは、一応Class Iですが、「nも少なくて、たいしたエビデンスはないんです」だそうで。そうなんだ。今後我々日本がエビデンスを作っていかねばならない分野ですと大先生は御意見されておりました。その通りですね。言葉だけでなく、大先生のJ-Hypoも頑張っています。

G2010のmaterialが出そろうまでのinterim trainingの運営もまだ不明確な部分があります。ABCとCABが入り乱れて混乱しそうな気もしますが、ネットを拝見していると、既にG2010interim trainingを開催しているTCも有るようです。早い!


G2010とは全然関係ないですが、CPR50周年といった話題から、CPRの歴史が紹介され、その中で"closed-chest cardiac massage"なる1960年のJAMAの文献が提示されてました。なるほど、こんな言葉があるんですね。あわててメモしてしまいました(笑)。

2010年12月5日日曜日

アメリカン体験

今回受講させて頂いたBLS for HCPは、受講生5人の小規模コースでした。CDとインストラクターは計2人で、あとはモニター4-5人だったと思います。その他スタッフも数人いらっしゃり、総勢10人程での運営でした。CD、インストはベテラン医師でしたが、その他の方々は医学生、柔道整復師の専門学校生、即ち学生が大勢を占めている、大変若い方々でした。年齢も若いし、インスト経験も超若い。でも、皆さん礼儀正しく、真面目そうで、好感が持てる方々でした。元気で、気さくな雰囲気で、これがアメリカンなのでしょうか(笑)。良き集団だと思いました。若いって、いいです!
受講生は自分以外に、若手小児科医師、年配の小児科医師、医学生、専門学校生でした。
受講生1人にマネキン1体、インスト1人という超贅沢な環境でした。マンツーマンとは素晴らしい。毎回こんな環境なわけはないと思いますが。運営収支が心配になります(笑)。モニターだから、インストフィーは節約できているのかな。
自分を担当してくださった方も医学生で、モニター中のようでした。意識してしまうでしょうから、自分がBLSインストラクターであることはお伝えしませんでした。隠すつもりはなかったのですが。幸い自分のスキルは初めからほぼ完璧でしたので、多分インストは楽だったことでしょう。逆に楽すぎて、かえって困ったかもしれません(笑)。
途中、成人1人CPRの実習時間では、時間あったので、G2010バージョンCPRをやろうと提案し、試行してみました(笑)。逸脱した受講生に、困ったかも(笑)?。

インストに関して、コースに関して、細々感じた事は沢山ありますが、いちいち書いていたらきりがなくなるので、辞めます(笑)。大雑把なことだけで。

学生インスト候補を多く抱えているグループだけに、将来大変楽しみです。若者が多いことは良いことです。活気があります。ただ、本当のBLSなどした事もがない方々ですし、医学的な知識、経験も乏しいですから、BLS for HCPのインストラクションをすることは御本人にとっても大変ですが、教育する先生方も大変です。コースの質を落とさず、一人前のインストラクターに育成するのは大変なことと思います。自分は、かつては学生など経験不足のAHAインストラクターには否定的見解を持っていましたが、本日参加されていた方々の真面目な姿勢を見ていると、応援したくなります。是非頑張って頂きたいと思います。
PAMによれば16歳以上ならBLSインストになれるわけで、若者インスト育成もアメリカン、ということなのでしょう。

コース自体はDVD1:1でサクサク進んで、良かったですが、レッスンマップ通りには進んでいませんでした。これもテキトーなアメリカ的なのかな(笑)? 所々、今後の参考になるようなDVD進行あり、勉強にはなりました。
プロジェクター、画質がいまいち、音響はいまにいまさん、だったかな(笑)。このへんも、細かいところにこだわらないアメリカンってことで(笑)。プロバイダーカードはコース修了後、手元に届くまで3ヶ月かかると言われました。へえ、長っ!。この辺も、のんきなアメリカン。インスト更新のために早々にプロバダーカードが必要でしたので、頼んで、修了証を発行してもらいました。せっかちな日本人ですいません、お手数おかけしました。

気になった点は、プロバイダーマニュアルはじめとするAHAのマテリアルから逸脱したことを指導する点がたびたびありました。モニターではないインストラクターの先生でした。
最大の問題点は、最後の実技試験がありませんでした。なぜ??? 一連のコースが終わった後、筆記試験をしました。これから成人小児1人法CPRの実技試験かな、、と思ったら、「皆さん合格です、おめでとうございます」とのことで終わってしまいました(笑)。あれれ。HCP10でチェックしたよってこと?

そういえば、筆記試験後のフィードバックは何も無くて、点数も不明でした。どうせ満点だろうから、良いのですが。。。。解説の提示もありませんでした。

コース中、関連する所で、G2010の話をその都度話したり、コース後、G2010デモビデオを流したり、今後の展開をお話頂き、その扱いに参考になりました。今回のG2005コースを受講した方は、無料でG2010のアップデートを受講できるって言っていました。親切です。

今回はヤングインスト中心の御参加だったようですが、他にバリバリアメリカンな辣腕インストラクターの方もいらっしゃるのでしょうから、是非機会があればその手腕も見たいと思いました。

思い出すままに、つらつら書きまして、まとまりなくてすいません。

ただ、今回受講してみて、一つの結論。

JCS-ITCの我々周囲で展開しているBLSコースの質、そのインストラクターの質はかなり高いです。再確認できました。
今週末はBLS、BLS-Rです。ACLS-Rもあります。頑張ります。

初心に帰る

最近は現場では心肺停止に遭遇しても若き研修医達がガツガツやってくれますので、自分自身で身体を使ってCPRをすることは殆どありません。コースでも、インストラクションするだけで、自らがCPRをする機会はありません。そもそも、最近はインストラクションする機会さえ少ないです(苦笑)。偉そうにインストラクションしていますが、本当に自分にそれだけのスキルが有るのか。30:2を5サイクルしっかり行える体力があるのか(笑)?確認したくなりました。

そこで、本日AHA BLS for HCPを受講してきました(笑)。BLSコースの"受講"は5年振りくらいです。
"本場アメリカ仕込み"を売りにしているAHA-USインストラクターの集合体である、AMR-JAPAN主催のコースを受講しました。
最大の受講目的は、上記のように①自分のスキルを確認すること、です。
以外にも、②忘れかけていた受講生の立場を今一度体験してみる、③他ITCや他サイトのコースを見てよきところを学びたい、④特に、本場アメリカ仕込みのインストラクション、コース運営を体験して学んでみたい、⑤BLSインストラクター更新時期が迫っているのでプロバイダーライセンスをgetしておくと都合が良い、⑥運動不足解消(笑)、⑦今日なら何とか予定を空けることができた、などです。また、AMR-JAPANは、AHAガイドライン変更への素早い対応、、も売りにしているようですので、もしかしたらもしかしたらG2010の指導も有り得る??という淡い期待もありました。そうでなくとも、G2005→2010の移行で、コース展開が微妙に難しい時期ですから、その点をどのように表現しているかにも興味がありました。

結論的には、G2005コースでした。まあ、当たり前ですよね。
G2010コースの準備も出来ているが、試験問題等が届いていないとのことで、最後のG2005コースです、すいません、とのお言葉でした。

それはさておき、まあ楽しく半日過ごせました。自分のスキルが最高レベルであることが確認できました(笑)。自分でも最高と思える手技ができましたし、御担当頂いたインストラクターの方にも、教える事は何も無い、と言われました。feedbackのお言葉は、"完璧です”だけ(笑)。持病の腰痛が悪化する事もありませんでした(笑)。持病の40肩が悪化することもありませんでした(笑)。

日々の地道な腕立て伏せも、きっと役立ったのでしょう、胸骨圧迫も5サイクルくらいは楽勝です。やっぱり良きBLSには腕立ては必須です(笑)。胸骨圧迫5cm以上って実際よくわかりませんでしたが、G2010を意識し、出来るだけ深く押して、胸骨上のみに力を集中させ、そして1分間に100回以上で頑張りました。30回を15-16秒くらいでこなすことが多かったです。G2010にもすんなり移行できそうです。PWWではDVDより速くやったので、タイミングがずれていまいちでした(笑)。
乳児のCPRの時は、反応がないことを確認した後、救急コールと除細動器! と言ってみました。院外ならAEDかな。担当してくれていたインストラクターはこの辺理解してくれたかな?

5年前に購入して現場では一度も使っていないフェイスマスク(ポケットマスク)を持参したため、そのクッションが古びて、よれよれ、ぺこぺこになっていて、マスクフィットがしづらく、時々空気が漏れて胸郭挙上が甘くなることがあったのが、唯一のマイナスポイントでした(笑)。
コースの印象等については、別にまた書こうと思います。

お世話下さった方々、有り難うございました。

2010年11月28日日曜日

G2010前、G2005BLS

昨日は久し振りに他施設開催のBLS for HCPに参加しました。いつもは自施設開催で、CD業務や裏方業務に終始してしまうことが多いため、ブースに入って受講生を直接指導するのも久し振りでした。
G2010が発表されて、頭の中はもうG2010モードですが、G2005のコースです。当然ABCですし、当然"見て聞いて感じて"です(笑)。はやくG2010コースにならないかなー(笑)。
異論のある方は当然いらっしゃると思いますが、それでも、受講生を混乱させない程度に、G2010のエッセンスを少々入れて傷病者の生存率向上に寄与しようと個人的企みをもち、主に2点、以前と少々違ったインストラクションをしました。1つは死戦期呼吸。G2005ではコース終盤のDVDでちょっと触れるだけですが、それをコース前半から言及。死戦期呼吸によって心肺停止の認識が遅れ、CPR開始が遅れ、救える命が救えなくなることが少なくないことをお伝えしたり、休憩時間に死戦期呼吸の映像をお見せしたりしました(反則?(苦笑))。もう1つは、チームワーク。お互いの役割を明確にし、お互いの手技を確認し合い、励まし合い、2人でコミュニケーションを十二分にとって、協力して最高のCPRを傷病者(マネキン)に提供することを繰り返しお伝えしました。
担当した受講生は循環器内科の不整脈専門医の先生と、ベテラン看護師さんでしたが、楽しんで学んで頂けたと思います。今回学んだことを、各々の職場、現場でもきっと活かしてくれると思います。

チームワークについては、G2005ACLSのteam dynamicsの概念を、BLSコースでも自然に無理なくお伝えできればいいなと思います。残り少ないG2005コースですが、インストする機会があればもう少し工夫してみます。G2010BLSではどのように伝えることになるのか、楽しみです。

今回のコースは様々な所からインストラクターが参加され、また開催施設のインスト、スタッフの皆さんも大変良く働いて頂き、スムースなコース運営でした。コース後の反省会でも貴重な意見が交わされ、勉強になりました。有り難うございました。
あまりに楽しくて、その後の懇親会では、飲み過ぎ、意識不明になりました。反省です(毎回同じこと言ってる(汗))。御迷惑をおかけてしてたらすいません。

2010年10月11日月曜日

AHA ACLSコース無事終了。

今回のACLSコース、大変よかったです。質の高いインストラクションはもちろん、雰囲気も良く、涙あり、笑いあり、当初表情の硬かった方も、最後には大変に朗らかな表情でした。質問も多く、随所で活発な議論が交わされました。終了時の受講生の表情や、アンケート結果は大変良く、受講生の満足度の極めて高いコースになりました。参加頂いたインストラクターの方々のお陰です。有り難うございました。

コースそのもののみならず、繰り返しの復習が重要なこと、現場での実践こそに意味があることなど強調したことが、伝わったのではないかと思います。日常で心肺停止の状況に接する機会は多くないとしても、日々患者さんを目の前にしている医療従事者にとってBLS primary survey/ACLS secondary surveyの視点で常に患者さんに接する習慣を付けるとよいと思いますし、日々の職場でteam dynamicsの考え方を応用することも大変有用と思います。心肺蘇生術のみならず、様々な状況で役立つことを御理解頂けたような気がします。

コース前夜、1日目の夜、2日目の夜、と3日連続で呑んでしまいました。これが今回の反省点です(笑)。

2010年10月9日土曜日

とりあえず、久し振りの更新。

更新が滞っていますが、心肺蘇生教育から手を引いてしまっているわけではありません。
相変わらず、末端の教育活動も続けています(苦笑)。
先々週末は新潟大学のACLS provider courseに参加、先週は自施設BLS for HCP開催、今週は土日で、ACLS provider courseを自施設開催しています。
今回のACLSは、受講生は看護師中心ですが、循環器医、外科医、麻酔科医、放射線技師、医学生、、といった方々も参加しておりバラエティに富んでいます。皆さん、エネルギッシュで、楽しいコースです。明日も心電図補講、頻拍、Putting it All Together、試験が残っています。楽しみです。

コースは、様々な受講生、インスト、スタッフ、、、良き出会いがあって、楽しいです。自施設開催となると苦労も多いですが、大事にしたいです。継続していきたいです。

ブログも、良き出会いがありますので、継続していきたいですね(苦笑)。心新たに、頑張ります!

2010年8月17日火曜日

そういえば2

先の記事の関連事項。
自施設のBLSコースに、他の某ITCのインストラクターの方に参加頂きました。同じAHAとはいえ、異なる環境で活動しているインストと共にコースを経験するとお互い何らかの学びを得ることあるはずですから、互いの成長が主目的です。

その、他ITCの方のインストラクションの感想。質の高いインストラクターの育成に力を入れているJCS-ITC畑の自分としては、正直なところ少々物足りないインストラクションでした。彼自身の問題というよりは、彼への教育、ITC(もしくはTS)の姿勢が問題のように感じました。その彼はある意味犠牲者なのかもしれません。久しぶりのインストラクションという背景もあったようですが、いずれにせよJCS-ITCではモニターも合格しないレベルのインストラクションでした。
しかし、motivationの高い方ですし、秘めたpotentialも高いです。他ITCにインストラクション志願をしてくる前向きな姿勢も素晴らしいです。どこのITC所属でも、基本的な思いや目指す所は同じですから、当方としても機会あらば微力ながらも貢献できることはしていきたいと思っています。互いに切磋琢磨して学んでいきたいと思っています。

その方の所属TSのコース運営についても少しお聞きしましたが、かなりJCSとは異なった方式のようでした。
善し悪しは別として、同じAHAでも、色々なやり方があることを改めて教えて頂きました。自分にとっては、一つの学びです。

最近は自施設のコースにかかりっきりで、他の施設のコースにはなかなか参加できていません。視野が狭くなるのが心配です。
JCS-ITCの他施設のコースや、他ITCのコースも見学、参加しに行きたいとも思いました。

最高齢

先の教授先生の記事を書いて、思い出しました。そういえば、先月は、某大学循環器内科名誉教授、現某心臓系財団理事の超大先生がBLS-Rを受講されました。嬉しいことです(泣)。

大先生の年齢、なんと、80歳!!!

自分が経験したコースでは、最高齢!

80歳とは思えぬ程若々しく、強く速い胸骨圧迫もばっちり。びっくりしました。感動しました。

偉いヒトは、体力、気力が人並みではございません。

2年後、またBLS-Rでお会いできることを期待しています。
その前に、ACLS-Rで会えるか(笑)!?

循環器教授2

またまた久し振りの更新。

先週末はBLS、BLS-R、ACLS-Rを開催しました。
BLS-Rには、某大学の循環器内科教授先生が受講されました。JCS-ITCのコースとしてはもはや珍しいことではありません
今回も、看護師が教授先生のインストラクションしましたが、教授先生のアンケートではインストラクターを激褒め!花丸(笑)がつけられ、最高評価でした。いろいろな意味で嬉しいです(涙)!

AHAインストラクターは質の高さが売りですが、JCS-ITCは特にその辺のこだわりが強いITCです(と勝手に思っています(笑))。
教授先生にも堂々とインストラクションできるようになりたいコメディカルの方、連絡ください(笑)!


教授先生はその社会的地位の高さにも関わらず大変謙虚な姿勢でコースに臨んでおり、感心しきりです。手技も素晴らしいレベルでした。

2010年6月8日火曜日

少数精鋭

6/5-6は自施設でAHA ACLSを開催致しました。18人3stationでしたが、人不足で大変疲れました。
これまで我々周囲のコースは比較的インストラクターを多めに配置しお互いpeer reviewして、切磋琢磨してきました。少ないインストでの開催には不慣れでして、今回は上記受講生に対し、ACLSインスト3人、BLSインスト3人でぎりぎり開催しました。
個人的には、前日の会場設営も途中まで一人でやって、コースにおいても、各スキルステーション全参加は勿論、コース概要、BLS/ACLSサーベイ、ACS、Stroke、チームダイナミクスといったDVD講義、心電図補講も全部自分でやるはめになりました。
弁当手配や、飲み会場所探しもね(笑)。
さすがに、1日目の最後のVT/VFや徐脈/PEA/Asysでは集中力が散漫になり、自分の体力の限界を感じました(笑)。

それでも、少数精鋭で皆さん頑張ってくれて、結果的には素晴らしいコースになり、受講生のスキルアップは勿論、満足度も大変高かったので、良かったです。有り難うございました。

本日火曜日ですが、ようやく疲れが取れてきました(笑)。でも今日は当直です(がーん)。

我々周囲では、BLSはともかく、ACLSの新規インストが少ないことが一つの問題です。