総合病院勤務医の日々の雑感、日常診療、特に循環器領域、BLS ACLSといった心肺蘇生教育等を中心とした日記です。 些細なことでも今日学んだことを皆様と分かち合い、明日に活かせれば良いと思っています。
2012年11月3日土曜日
CCT2012初日のみ
更新皆無でしたが、ふと、覚え書きを兼ねて久し振りの書き込み。
週末はBLSやら、ACLSやら、でつぶれてしまうことが多く、学会やライブデモンストレーションに参加することがなかなか難しいです。ですから、チャンスがある時は積極的に参加するようにしています。今回も11/2-4神戸でCCT2012 (心臓カテーテル治療のライブです)が開催です。11/2のみしか予定がつきませんので、神戸弾丸日帰りで参加です。神戸日帰りで、時間的にも、金銭的にも、非効率的ではありますが、それでもライブで得られるものは大きいです。お金に代えられません。
個人的には昭和大学濱崎先生のcaseが大変勉強になりました。RCAのCTO。LAD septalからのretrograde approach症例でしたが、septalのtip injectionでもよく見えないchannelを、XTRで見事に通過させていました(学び①笑)。Corsairの通過に苦労されていましたが、力技(笑)で通過。さすがです。他のcaseで、同様の状況では①新品のcorsairに変更 ②Finecrossに変更 ③新製品のFinecrossも良さそう、ソルタナもよい 等の意見が出ており、Corsair不通過→Finecross MG楽勝通過でした(学び②笑)。
濱崎先生症例、川崎病既往もあり一部ひどい石灰化がありました。その部位も含め、比較的広範に偽腔通過していましたが、そこへのステント留置も皆さんagree。この判断も勉強になりました(学び③笑)。ステント留置後、末梢flowが消失、造影剤がstainしました。この瞬間にhematomaと判断され、その後anteからの余計な造影は全くしませんでした(学び④笑)。この対処も何ともない事かもしれませんが、大切なことでしょう。IVUSで確認すると偽腔ばかでかいhepatoma。真腔径に合わせた比較的小径のCutting Balloonを素早くinflateし、少し縦方向にひく感じ?で真腔と偽腔の交通を作る技をライブで拝見できました(学び⑤笑)。stainしていた造影剤がその瞬間に消失します。
しかし、その対処だけでは不十分であることも学びました。結局長いステントで対処する方針が早いようです。hematoma部位フルカバーは勿論、hematomaのかなり遠位まで抑えることも重要なことも十分伝わりました(学び⑥笑)。このケースは結局2本のステントを追加留置していました。最終的には素晴らしい仕上がりでした。さすがです。
知識のみの習得でなく、ライブは実際に臨場感のある中で拝見でき、疑似体験にも近い感じで習得できる(つもり)ので、またチャンスを伺い、積極的に参加したいと思いつつ、泣く泣く帰京するのでした笑。
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