何度か同じような記事を書いています。
http://jblog20090211.blogspot.jp/2011/04/blog-post.html
http://jblog20090211.blogspot.jp/2011/10/blog-post.html
http://jblog20090211.blogspot.jp/2011/10/blog-post_31.html
でも、またです。
詳細は書きませんが、肺塞栓による院内心肺停止、PEA。CPR。恐らくは(まず間違いない)CPRにより両側肋骨骨折、両側気胸、左血胸。肋骨にも力が加わったことが一因と思います。CPRしつつ両側にトロッカーも挿入。左の血胸の出血が大量。大腿動静脈の確保に難渋、結局カットダウンでPCPS挿入。この時血管は虚脱。補液しても左胸腔に出てしまう感じ。PCPSも有効に回りません。結局救命できませんでした。残念です。
みな命を救うべく一生懸命CPRをしてくれました。責めることはできません。正しい手の位置をそのCPRに携わる人たち全員で確認しながらHigh Quality CPRすることが、やっぱり大事です。
つい先ほど、CPRに伴う合併症に悩まされました。
返信削除LMTの心筋梗塞。救急車に搬入後からVfとなり、来院時Vf。ACLSを行うも難治性Vfで、CPRを行いながらカテ室でPCPS、IABP導入。CAG、PCI中から単形性VTに移行し、除細動で洞調律となり、血圧も安定しましたが、カテ後から再度血圧が低下傾向に。CCUに入室後の心エコーで心タンポナーデ、胸水貯留を認め、大量輸血と心嚢ドレナージを行うものの、血性心嚢液が大量にドレナージされ、輸血で追いつかないような状態に。
心臓外科に依頼して開胸止血術を行ったところ、右室全面に大きな裂傷と、左内胸動脈に損傷が見られました。
CPR中に明らかに肋骨骨折の音が響いていましたが、やはり手の位置でしょう。骨折時には胸骨正中から明らかにずれていて、何度か直すように指摘した後のことでした。
現時点では何とか存命していますが、大きな合併症です。
東京に戻ってきて、右室損傷は二人目です。
High Qualityの意味を、CPRに携わる全員に周知徹底しなければいけませんね。
コメントありがとうございます。反応遅くてすいません。大変な症例ご苦労様です。
削除CPRの合併症とすると、残念ですよね。先日の救急医学会でもCPRの合併症についていくつか発表があったらしいですが、詳細は知りません(苦笑)。G2010になってから明らかに悪い、、ということではないようですが。まずは目の前の一例一例で気をつけるってことで。おっしゃるように、そのCPRに携わるメンバーたちが全員意識してCPRの質、手の位置を監視することが大事かな。。と。