洞不全が存在した場合など、時々見かける(房室)接合部調律。ちょっと振り返る機会がありました。
ACLSリソーステキスト(接合部性期外収縮)、PALSプロバイダーマニュアルなんかにも心電図の一例が載っています。
いずれも陰性P波がQRSに先行しています。
Chou's Electrocardiography in Clinical Practiceによると、接合部由来のリズムでは通常逆行性に心房を興奮させますので、P波はII,III,aVFでは通常陰転化します。前胸部誘導では様々な形態を呈します。
P波の出現タイミングは、上記のようにQRS波に先行することもあれば、QRSと重なって見えない場合、QRSの後ろ側に出現する場合、とバリエーションがあります。接合部と言ってもある程度範囲がある部位であり、その部位により変化するものと思われます。
QRSに先行してP波が出る場合は、通常PR intervalは0.11秒未満だそうです。
以下は同本に掲載されていた接合部調律の波形です。いろいろです。
だから、何ってことはありません(笑)。単なる確認です。
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