AHA ACLS G2010暫定コースの話。
点滴や薬、挿管、、、みんな大事ですが、命を救う最も重要なものは質の高いCPRとVFに対する早期除細動。
その最重要な手技の質を上げるべく、これまでのコース以上に強調しました。
例えば、G2005から言われていた、最後の胸骨圧迫から除細動までの時間を極力短く、5秒以内にする こと。
実際はコース中に達成できていないことが多かったように思います。
今回は、これを達成すべく各インストが頑張ってくれました。
受講生の意識も上がり、充電中も胸骨圧迫を行う場面も普通に見られるようになりました。
それは危険、、、という意見も当然あります。今回のミーティングでもそのような主張をするインストラクターもいらっしゃいました。大事な意見と思います。
しかし、練習を繰り返すことで、許容範囲内のリスクで十分に施行可能と思いました。
今回のコースの最後のメガコードでは、各stationでかなり高率に5秒以内のショックを安全に達成できていました。
AHAガイドラインでは、充電中の胸骨圧迫は特に推奨してはいないと思います。ハンドブックにはそれらしきことは書かれていますが。
ERCのガイドラインでは、充電中の胸骨圧迫を推奨しています。
• Much greater emphasis on minimising the duration of the preshock and post-shock pauses; the continuation of compressions
during charging of the defibrillator is recommended.
• Emphasis on resumption of chest compressions following defibrillation;in combination with continuation of compressions
during defibrillator charging, the delivery of defibrillation should be achievable with an interruption in chest compressions of no more than 5 s.
それに伴う救助者の危険は大変小さく、手袋をしているとより安全。焦点は、ショック前のポーズを最小限にするために迅速な安全確認をすることにある。
• The safety of the rescuer remains paramount, but there is recognition in these guidelines that the risk of harm to a rescuer from a defibrillator is very small, particularly if the rescuer is wearing gloves. The focus is now on a rapid safety check to minimise the pre-shock pause.
勉強になります。私も参考にさせて頂きます。
返信削除Kim先生有り難うございます。
返信削除今後このスタイルがスタンダードに成っていく気がします。