2009年11月22日日曜日

独歩来院

高齢男性。気分不良で独歩来院。血圧120/程ですが、徐脈。心電図とったら、ちょっとびっくり。

こんなに徐脈でも歩いて来院できることに驚きました。P派は判然とせず、洞不全+接合部補充調律でしょうか。
初期対応をした初期研修医はIV,O2,モニターして、除細動器/TCPをベッドサイドに用意しておいてくれました。すばらしい。AHA ACLSコースを受講してくれている研修医でした。
アトロピンをIVしつつ、TCPをいつでも作動させられる状態にして頚静脈ペーシングを挿入しました。結局腎機能悪化、高カリウム血症が背景にありました。

研修医や非循環器医には、TCPは躊躇なく作動させましょう、とお伝えしていますが、やっぱりTCPのあの痛み刺激は気になります。循環器医として徐脈自体のリスクを勘案して、作動させずに対応しましたが、研修医教育としてはあまり良い姿ではなかったかなとも思います。

2 件のコメント:

  1. こんな心電図で歩いてこられるんですね!!スポーツ心臓だったのでしょうか??興味深い患者さんですね。

    研修医教育もしっかりされているようで、素晴らしいです!!

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  2. Kim先生、コメント有り難うございます。
    スポーツ心臓ではないと思います。普通の男性でした。前日までは家庭血圧計でPR70-80はあったそうです。。。。

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