2009年11月1日日曜日

また大たこ

呼吸困難、胸部不快、意識障害で搬送された高齢女性。血圧190/、Sp0294%(6L酸素)。心電図はまたまた広範なST上昇。

STEMIにしては広範すぎるし、タコ??
ポータブル心エコーで心臓を覗くと、左室心尖部の動きは多少悪く見えるもほぼ左室収縮は正常と思われ、タコじゃない?小タコ???。
その割にあまりに心電図変化が派手すぎる。。。くも膜下出血??意識障害もあるし。190/ほどであった血圧を下げつつ、頭部CTを撮影、有意所見なし。
もういちど心臓専用の心エコーで施行したところ、あれれ??左室心基部のみ収縮し、他は著明な壁運動低下している大ダコでした。たこつぼ型心筋症では、心電図ST変化→壁運動異常の順で変化するのでしょうか?通常心筋虚血では、冠動脈閉塞→壁運動低下→心電図ST変化→胸痛 となりますが。。。
ちなみに意識障害は、心不全→肺水腫→換気不全→CO2ナルコーシス(+低酸素)でした。
たこつぼ型心筋症により心不全になったのか、afterload mismatch?による心不全肺水腫で苦しくてたこつぼ型心筋症を続発したのか、わかりません。

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