ルックアップさんよりご質問を頂きました。
「循環器医のための心肺蘇生・心血管救急に関するガイドライン」1372ページの(5)で(だだし、院内CPAで、持続的にモニタリングされている症例に関しては、医師の判断で連続的なショックを行ってもよい)とありますが、これはどのような根拠があって連続ショックなのか教えてください。
鋭いご指摘です。よく読まれていて、感心致します。
循環器医の環境では、心電図モニタリングされている患者が目の前でVFになることが少なくありません。CCUや、或いはカテ室などが代表的です。そのような時に、first shockの後2分間の胸骨圧迫という通常のアルゴリズムから逸脱することは現実的にはあり得ます。
例えば、カテ中にVFになった場合、すぐ隣りに除細動器がありますので十数秒のうちにfirst shockを行えます。除細動できていないと判断出来た場合、2分待たずに(例えばジュール数を上げて)second shockを行ったりすることがあります。VF発症直後の超急性期であり、2分間の胸骨圧迫で除細動タイミングが遅れるより、より早い2度目のshockの方が良いかもしれない、、という考えです。(恐らく)エビデンスはない、現場の判断です。当然、通常のアルゴリズムを理解した上での判断です。勿論、High Quality CPRも忘れてはいけません。
このような判断が、特殊な状況下ではあり得ます、ということかなと推測しますが、いかがでしょう。
J先生、ありがとうございます。
返信削除概ねそういうことなんだろうなぁと思いつつも、ガイドラインから外れているようで質問させて頂きました。やはり連続ショックを行なうにしても、迅速な操作を行なったとしても、2回までなんでしょうね。2回で15秒前後は循環停止状態になると思いますし、、、
【循環器医のための心肺蘇生・心血管救急に関するガイドライン】は、勉強になります。
ちょこっとだけ読んでそのままにしています。
返信削除AHAのガイドラインも、その通りしなければ絶対ダメと言うわけではありません。
が、連続ショックは、カテ中などにVFに遭遇する循環器の先生にだけ?許される特殊な方法だと思うのが良いと思います。なにしろ、「循環器医のための」とあるのですから。
kekimura99先生、補足コメントありがとうございます。
返信削除次回の改定ガイドラインでは、もう少し解説があればと期待します。