ACLSコースにおいて、Asystole/PEAで特に重要なH' & T'。
その中でも頻度が比較的多いHypovolemia。代表的な病態が出血です。
自分は循環器医ですから、出血性の疾患に関わる機会はあまり多くありません。
内因性疾患による出血では、その過程で何らかの自覚、他覚所見が生じるでしょうから、対策を講じることができるので心肺停止にまで至ることは少ないのでは?と密かに思っていました。ただし、大動脈瘤破裂などの大血管のトラブルは別ですし、勿論外傷も別です。
先日の急変は、十二指腸潰瘍からの出血でした。派手な下血もなく、吐血もなく、著明な自覚症状もないままに、心肺停止に陥ってしまうことに驚き、認識を新たにしました。
少し前には、入院中の方が、特発性の後腹膜出血による出血性ショックから心肺停止(PEA)にまで至ったケースがありました。この方も心肺停止になる少し前までは著明な訴えはありませんでした。
抗血小板薬・抗凝固薬が大好きな循環器医は注意が必要です。。。。
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