2009年10月9日金曜日

リドカインで停止するQRS幅の広い頻拍

幅の広いQRS頻拍を目の当たりにした時、不安定な状態であれば当然同期下電気的cardioversionです。安定している場合、AHA のアルゴリズムではアミオダロンが第一の選択肢となりますが、現実的には救急カートに入っていなかったり、諸々の事情でリドカインが使用されることも少なくありません。

この幅の広いQRSの頻拍は恐らくは心室性だろうが確信が持てない、、、。そこでリドカインを投与してみて、幸い洞調律に回復したら、”やはり心室性だったね!”と考えることが時々ありました。
改めてUp To Dateを読んでみると、”幅の広いQRS頻拍にリドカインを投与し頻拍が停止した場合は、心室性頻拍であることを示唆するが、確定できるわけではない。稀ではあるが上室性頻拍、特にAVRT(房室回帰性頻拍)はリドカインで停止することがある”と記載されていました。
ふーん、そうなんだ。初めて知りました。

2 件のコメント:

  1. なんでもアミオダロンでリドカインは抗不整脈薬としての地位が低くなっているのかなあ、、、、と思っていましたが、まだまだ頑張れるんですね!!

    なんだが嬉しいです(^.^)。

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  2. Kim先生、有り難うございます。
    そうです。リドカインはまだまだ根強い人気があります(笑)!

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