2009年8月15日土曜日

心房粗動のcardioversion

心房粗動も、PSVTと同様に、「cardioversionを行う場合に必要なエネルギー量は、一般的にこれ(100J)よりも低い。初回エネルギー量は50-100J(単相性)で十分なことが多い」とACLSプロバイダーマニュアルには記載されており、cardioversionを試みる時は50Jからが通常です。

あるreviewによると、約1000回の心房粗動のcardioversionの成功エネルギー量の中央値は二相性で50J、単相性で200Jほどだったとのことです(Am J Cardiol 2004;93(12):1495-9.)。単相性のこの値は結構高いですね。

心房粗動は、type 1(typical,F波240-340bpm)、type2(atypical,F波340-440bpm)の2つに分類してみると、type2のほうがcardioversionされずらく、より高いエネルギーを要するようです。type1は100Jから、type2は200Jから開始することを推奨する専門家もいるとのこと。ふーん。まあtype2は心房細動に近いと考えれば、当たり前の話でしょうか。

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