2009年8月26日水曜日

Cardioversionにおける抗不整脈薬の役割

8/23の記事と関連したことです。
amiodaroneはじめ、抗不整脈薬は除細動もしくはcardioversionの閾値へ影響があります。Up To Dateを見てみると、

Lidocaine(リドカイン) 上昇もしくは不変
Quinidine(キニジン)     上昇
Phenytoin(アレビアチン)上昇
Amiodarone (アンカロン)  上昇
Flecainide(タンボコール)上昇
Bretylium                              低下

だそうです。多くの薬が閾値を上げるんですね。ちなみにBretyliumは日本にはない薬です。
ACC/AHA/ACCの心房細動のガイドラインを見てみると、Pretreatment with amiodarone, flecainide, ibutilide, propafenone, or sotalol, which may also prevent recurrent AF.(ClassIIa)だそうで、やはり上に出てきた薬剤は再発予防の薬効が主のようです。 
 Among patients with persistent AF, beta blockers, disopyramide, diltiazem, dofetilide, procainamide, or verapamil; the ability of these drugs to increase the success of DC cardioversion or to prevent early AF recurrence is uncertain.(ClassIIb)β遮断薬、Disopyramide(リスモダン)、Diltiazem(ヘルベッサー)、Procainamide(アミサリン)、Verapamil(ワソラン)などはエビデンスは乏しいが、cardioversionの成功率を上げたり(閾値を下げる?)、早期再発を予防するかもしれない、、、とのこと。
なんか、VFとAFが混然としてわけわかりませんが、僕もよく分かりません(笑)。
循環器医として、cardioversionもしくは除細動に抗不整脈薬を併用することは少なくないですが、経験的にテキトーに使っていたことに反省します。その役割は主に再発予防であることを再認識致しました。

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