2009年5月24日日曜日

心肺蘇生教育の危機的状況

くよくよしない(笑)心理学者リチャードカールソンの言葉です。「自分は幸せだと感じている(或いは客観的に満足していると思える)人の90%以上が仕事以外に興味を持っていたり、ボランティア活動に参加していた。大の大人が目を輝かせて、情熱を語る姿はなかなかいいものだ。有意義な仕事をし、経済的に成功したり、業績をあげるのも、大切でやりがいのあるものだ。それと同時に、自分にとって意義のある活動に情熱を傾けると、とてつもない充足感がもたらされる。自分を磨いている喜び、人の役に立っているという実感。」
心肺蘇生教育の現状はボランティアで成り立っています。AHAインストラクターも、多くの場合インストラクターフィーはもらっていますが、ボランティアの要素がかなり強いです。そんな環境の中、様々なストレスに耐えきれず、有能な方が心肺蘇生教育から撤退してしまう現象が後を絶ちません。この業界に一部ビジネスの観点を持ち込んでいる組織もあるようですが、土台がボランティアであるだけに歪んだ世界を形成し、その限界も見え隠れしているようにも思います。
多くの人が、長きに渡り心肺蘇生教育に情熱を持って打ち込んでいける環境を、構築していく必要があります。大木隆生の言う”ときめき”にも似た世界が心肺蘇生教育にもあるはずだと思っています。いかにやりがいのある環境を整えるか、これが早急に解決しなければいけない事項でしょう。

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