気管挿管で思い出しました. G2005においては心肺蘇生開始初期の10分程は高度気道確保の重要性は乏しいとされ、ACLSコースでは気管挿管手技は指導することはほぼなくなりました。そのかわりairway使用が推奨されています。頭部後屈顎先挙上でも十分な気道確保ができなければ積極的に使用しましょう、という方針です。意識がなく、咽頭反射等がなければ原則第一選択はOPA(口咽頭エアウェイ)です。意識があったり、反射が残っている場合はNPA(鼻咽頭エアウェイ)を使用することになります。コースをやっているとわかることは、多くの医療施設でNPAのみ使用し、OPAはあまり普及していないということです。NPAは細いですから、気道をしっかりと確保するという意味ではOPAのほう効果的なのかもしれません。OPAを使用してもうまく気道確保ができない時、NPAとの兼ね合いはどうするのだろうかと、疑問がわいて、Up to Dateを調べてみますと、なかなか興味深い記載でした。
OPA挿入後換気において問題が生じたら、一度抜いてみて再挿入してみましょう。それでも問題があるようでしたら、サイズが適切か確かめましょう。そして、少なくとも1つのNPAを挿入しましょう。。。
If there are problems ventilating the patient after insertion, the OPA should be removed and reinserted. If ventilation problems persist, the clinician should verify the size of the OPA (often a larger OPA will succeed where a smaller one fails) and insert at least one nasopharyngeal airway.
これって、OPAとNPAは併用しうるという意味だと思います。こんな一文もあります。
OPAは1つあるいは2つのNPAで補足されうる。The OPA may be supplemented by one, or even two, nasopharyngeal airways.
2本のNPAとOPAを使用している姿を想像すると、結構壮絶です。気管挿管のほうが楽そうですね。
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