『日本人の知らない日本語』というコミックエッセイ。日本語学校教師と外国人生徒の面白おかしいエピソードが満載で、かなり笑えます。やくざ映画好きでそれを教材に日本語を学んできた御上品なフランス人マダムが「おひかえなすって!私、マリーと申します!」と大真面目に自己紹介したり、居酒屋でアルバイトを始めた中国人に「宿題を明日までにやってきて下さい」と言ったら、「はい!よろこんでー!!」と大真面目に言ったり。
楽しいエピソードを通じ、日本語の難しさを知るとともに、へえ〜というような情報も豊富です。
”シカト”は花札の鹿の絵(十点)がそっぽを向いているから鹿十(しかとう)→シカトとか、”ピカイチ”は花札の中に一枚だけある光物という点の高い札のことだったり、”ボンクラ”は賭場(盆)に疎い(暗い)ひとのこと、だったり。これら皆任侠言葉だったんですね。
「〜です」は元々は水商売の女性の言葉だったそうで、ある勘違いで、「〜です」が標準語として広く伝わってしまったとか。1時間もかからないくらいで読めてしまうお手軽な本です。ストレスがたまっているかたにはおすすめです。
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