2009年7月22日水曜日

Cardioversionの徐脈性合併症

Cardioversion直後、25%の患者で徐脈になるそうです。Cardioversionで副交感神経亢進状態を呈するためです。下壁梗塞の既往のある方、複数回のショックが必要だった方、β遮断薬を服用していた方で頻度が多いようです(Mayo Clin Proc 2001;76:364-8)。
Cardioversion後に一過性に左脚ブロックを呈したり、高度房室ブロックを呈することもあります。
ある研究ではCardioversion後、24%で洞性徐脈となり、15%で高度房室ブロックになったといいます(Am Heart J 1980;100:881-95)。7.5%が一過性ペースメーカーが必要でした(!)。抗不整脈薬投与されている方が、徐脈になりやすかったようで、このような方に対しcardioversionを試みる場合は体外式ペースメーカーを準備しておくべきである、と結論されています。
”Cardioversionの合併症”と表現するのは適切ではないかもしれませんが、留意しておくべき事項であることは間違いありません。

参考:Up To Date

2 件のコメント:

  1. こちらも勉強になりました!!

    すぐぺーシングが出来るようにパッドを使ってショックをした方がよさそうですね!!

    パドルよりもパッドが勧められる理由の一つになりそうですね。

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  2. なるほど、その通りですね!

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