総合病院勤務医の日々の雑感、日常診療、特に循環器領域、BLS ACLSといった心肺蘇生教育等を中心とした日記です。 些細なことでも今日学んだことを皆様と分かち合い、明日に活かせれば良いと思っています。
2009年9月30日水曜日
つまらないことですが。
2009年9月29日火曜日
体重とエネルギー量 小児と成人
2009年9月28日月曜日
体重とcardioversion
2009年9月27日日曜日
昨日の写真
2009年9月25日金曜日
難治性心房細動へのcardioversion
2009年9月24日木曜日
みんな仲良く。
2009年9月23日水曜日
2009年9月22日火曜日
EPコースのちょっと印象的だったこと
2009年9月21日月曜日
EPコースで ACLS Provider更新
AHA ACLS-EPコースを修了すると、ACLS provider資格も更新になるみたいです。
2009年9月20日日曜日
AHA ACLS EPコース
2009年9月18日金曜日
2009年9月17日木曜日
妊婦のBLS
2009年9月16日水曜日
ペースメーカー植え込み患者へのcardioversionの際に
2009年9月15日火曜日
cardioversionのペースメーカーへの影響
2009年9月14日月曜日
除細動のショックの方向とペースメーカーリード
2009年9月13日日曜日
2009年9月10日木曜日
三環系抗うつ薬過量服薬による心肺停止
2009年9月9日水曜日
経時的心電図変化
STEMIのガイドラインでは急性冠症候群(ACS)を疑う患者が救急外来に来たら10分以内に12誘導心電図を記録するのはクラス1の推奨です。
しかし、その心電図で診断がつかない場合も少なくありません。
そんなとき、循環器医としてはすぐさま心エコーで壁運動異常を評価するものと思います。しかし非循環器医としては、なかなか難しいかもしれません。
ACLS Resource Textには、「もし初めの心電図で診断がつかない場合は、経時的心電図記録を推奨する。心電図再検のタイミングを決める必要があるが、少なくとも初めの心電図から1時間以内には再検しなければならない。患者の症状が持続している場合や、臨床的にSTEMIを強く疑う場合は5−10分以内に再検せよ。」とあります。
初めの心電図でST上昇していると思いましたが、症状は消失しているし、心エコーで明らかな壁運動異常は認めませんでしたので、リスクは高くないと思いのんびり対処してしまい、経時的心電図記録は少々遅れてしまいました。提示されている経時的心電図は初めの心電図から30分後のものです。
ST上昇も軽減し、T波終末陰転化も認めますし、まさに経時的変化ありです。症状と合わせて考えれば、心筋虚血を来していた可能性は極めて高いと判断できます。
心エコー等せずに、さっさと5分後に経時的心電図を記録していれば次なるアクションはもう少し早かったかもしれません。
まあ、このケースは緊急カテせずとも、予後は変わらないでしょうが。
研修医や非循環器医の先生方も、経時的心電図の重要性を理解している方は少なくありませんが、症状が残存している時でもそのタイミングが遅いことが多いと感じています。
5−10分後の再検をこころがけましょうねん。