2009年9月4日金曜日

またTCP

嘔気、めまいで来院した中年男性。内科対応。来院時は血圧140/、脈拍60台だったそうです。頭部CT等施行し問題なかったようですが、その後心電図を記録したところ、びっくり。
循環器科依頼。循環器後期研修医対応。
PEAか?というほどの激しい(?)心電図ですが、意識朦朧も、脈拍触知はできており、とりあえずTCPを装着、作動させたそうです。ペーシングの刺激のせいか、TCPによる脈拍上昇のせいか、意識も清明となり、カテ室に搬送し、頚静脈ペーシングを挿入しました。TCPを使ってくれたのはいつもの後期研修医(笑)です。もうTCPはお手の物です。

徐脈の原因は、虚血性心疾患患者であること、β遮断薬を内服していたこと、CKDに起因する高カリウム血症もあり、複数の要素が関与していそうです。

慌ててTCPを装着した後期研修医に対し、「循環器医ならこの程度の徐脈ごときに驚くな。」とのプロフェッショナル循環器専門医のフィードバックもありました。。。。。すごい。僕は、こんな心電図目の当たりにしたら驚いちゃいます。

2 件のコメント:

  1. 転勤しましたのでネット環境からしばらく離れていました。

    また記事を読んで勉強させてもらいます!!

    プロのフィードバックすごいです!私も是非同じような事を言ってみたいです(^.^)。

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  2. 転勤ご苦労様です!新たな環境での御活躍をお祈りしています!

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