2009年6月28日日曜日

循環器医とAHA ACLS

昨日の記事のように、心臓カテーテル室内で患者さんが心肺停止、特にVFになることは多いです。
"カテ室内は特殊環境だから、BLSやACLSの知識なんて通じないんだ"という循環器医が結構います。そのような方の多くはBLSやACLSの教育を受けていません。特殊環境故にアルゴリズムを臨機応変にmodifyすることは当然ありますが、それでもBLS、ACLSの基本的概念は極めて重要ですし、その基本概念を理解できていないと、心臓のプロとは言え、最善の心肺蘇生術を患者さんに提供できないと思います。
その意味でも、日本循環器学会が循環器専門医にAHA ACLS provider資格を必須にしたことは大変画期的なことと思います。自分としては循環器医を相手にAHA BLS、ACLSを教える機会が多いので、上記のことを理解して頂くことも1つのポイントと考えています。
多くの循環器医はAHAコースを受講後、認識を新たにした、とか、大変勉強になった、とか喜んで頂けています。嬉しいことです。

2 件のコメント:

  1.  おっしゃる通りです!!何でもそうですが、基本を知った上での応用ですよね。ACLSのアルゴリズムに従えば患者さんは助かるんだ!と言うのもいけませんが、それを知らずして医療をするのも今のエビデンス時代にはあいません。

     私は一般外科医(今は救急医ですが)ですが、私のようなものがACLSを教えているのに、、、、循環器の俺は何をしているんだ、、、、と思って頂ければと思い続けております。

     どこかでお会いできると良いですね!

    返信削除
  2. kekimura99さん、有り難うございます。
    同じようなお考えで、嬉しいです。
    ACLSを過信しすぎていないところにも感心致します。
    いつかお会いできる日を楽しみにしています。

    返信削除