2009年6月22日月曜日

逆トレンデレンブルグ体位の謎

G2000、G2005AHA ACLSプロバイダーマニュアル(P213)には、アデノシン投与の際「投与前に患者を軽度の逆トレンデレンブルグ体位にする」と記載されています。逆トレンデレンブルグ体位とは頭を上げて、足を下げるような体勢です。なぜ、そのような体位をとるのか分かりません。そのほうが上肢から投与する場合は心臓への到達が早い?アデノシンで嘔気が生じた時に、誤嚥が生じずらい?あまりしっくりといく理由が思いあたりません。アデノシン投与の際、そのような体位にする、という記載は他の本などでは見当たりませんでした。
理由をご存知の方いらっしゃいましたらご教授御願い致します。

1 件のコメント:

  1. 京都でいろんなことに足を突っ込んでいる勤務医の一人です。ブログ的に時代遅れかもしれませんが、私も同じように頑張って調べてみました。すでにご存知でしたら、すみません。
    2007年にClin Auton Resという雑誌に
    Treatment of supraventricular tachycardias by placement in the Trendelenburg position
    という論文が掲載されています。
    (DOI 10.1007/s10286-007-0430-3)
    これによると、venus returnが増えるのでbaroreceptorが刺激され、迷走神経反射が強く出て、HRが強く下がるからという考察になっていました。
    ほんとかどうか分かりませんが、参考文献は麻酔科関連の論文で、体位変換によるVitalの変化については本職と思います。参考にしてみてください。
    もっと古い論文もありそうですが、全文が読めませんでした。

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