2009年6月24日水曜日

迷走神経刺激手技の順序

安定した幅の狭いQRS頻拍で心リズムが規則的である場合、まず迷走神経刺激手技を行うことが推奨されています。ACLSプロバイダーマニュアルには「バルサルバテストまた頚動脈洞マッサージ」と記載されています。
さて、どちらの手技も行える患者に対し、この2つはどのような順番で試みればよいのでしょうか。ACLS Resouce Textには、「これら2つの方法は頻脈性不整脈を停止させることにおいては同等に効果的であるが、一方が不成功でも、他方が成功することもある。(P131)」と記載されています。そして、「もしバルサルバ手技が不成功であったら頚動脈洞マッサージを行う(P132)」、「もし頚動脈洞マッサージが不成功だったら、他の迷走神経刺激手技と併用することを考慮する。例えば頚動脈洞マッサージ+バルサルバ手技、頚動脈洞マッサージ+皮膚へのアイスパック(P132)」と記載されています。
AHA ACLSとしては、バルサルバ手技→頚動脈洞マッサージ→バルサルバ手技+頚動脈洞マッサージ、がとりあえずの代表的な流れのようです。勿論,コースのメガコードでは1つ試みれば問題ありません。

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