傷病者にモニターを装着したらフラットライン。このフラットラインが本当にasystoleなのか否か確認する”フラットラインプロトコール”はG2000時代には良く使われていましたが、G2005ACLSプロバイダーマニュアルからはこの言葉は消えて、コースでもあまり聞くことがなくなりました。
しかしG2005ACLSプロバイダーマニュアルには"You should comfirm that the flat line on the monitor is indeed "true asystole" by validating that the flat line is,,,,,,"と、フラットラインの時は、他のリズムでないか、或は技術的なミスの結果ではないか、確認すべし、と書かれています。技術的な問題としてリード類の接続ミス、電源入れ忘れ、感度が低すぎる、が挙げられています。
ACLS Resource Textには更に詳しく記載されており、”フラットラインプロトコール”という言葉もしっかりと登場しています。その具体的方法についての記載(下記)はG2000ACLSプロバイダーマニュアルとほぼ同じ内容です。
僕の中ではフラットラインプロトコールは死語だったのですが、やはり忘れてはいけないもののようです。絶え間ない胸骨圧迫などHigh Quality CPRがおろそかにならないように、プロバイダーマニュアルにおいては遠慮がちな記載になったものと推測します。High Quality CPRがしっかりと確実になされている方は、それを継続しながらフラットラインプロトコールも必要に応じ実践することになるのでしょう。
・除細動器とモニタの双方の電源を確認。(電源が別になっている機種もある)
・3誘導モニタを使用している場合、全ての接続を確認
除細動器→モニターケーブル
モニターケーブル→モニターリード
モニターリード→患者の胸壁
・クイックルックパドルを使用している場合、次の接続を確認。
除細動器→パドルケーブル
パドルケーブル→パドル
パドル→伝導パッドやジェル
伝導パッドやジェル→胸壁
・ゲインや感度の確認
・誘導選択の調節
・3点誘導なら全ての誘導で素早く確認(VFのベクトル説)
・パドル誘導なら、VFのベクトルを確認するために2つのパドルを90度ローテーション移動
・パッド使用なら、張り替えせずに、3点誘導リードを使用する
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