2009年6月6日土曜日

dual-dispatch system

Dual Dispatch Early Defibrillation in Out-of-Hospital Cardiac Arrest: The SALSA-Pilot (Eur Heart J 2009;May 27)

【方法】消防隊にCPRとAED操作方法をトレーニングし、院外心肺停止と思われる救急通報の時に至近の救急隊のみならず、至近の消防隊も出動するシステム(dual-dispatch system)(n=863)と、以前の救急隊のみ出動するシステム(n=657)を比較した。
【結果】94%のケースで消防隊は心肺蘇生術のサポートを行っており、消防隊が先に現場到着したケースは36%であった。前者のシステム(dual-dispatch system)で、早期到着(7.1分vs7.5分)、早期除細動(8.2分vs9分)をなし得ており、1ヶ月後の生存率は有意に高かった(6.8% vs 4.4%)。同様に、目撃者のいる心停止の場合、1ヶ月後の生存率は有意に高かった(9.7% vs 5.7%)。
【結論】dual-dispatch systemは院外心肺停止例の生存率を60%向上させる。

ストックホルムのデータです。変更したシステムの効果を測定することは大変重要ですね。東京も救急通報時に消防隊が出動するケースがありますが、その効果はどうなんでしょうか、興味があるところです。

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