2009年6月23日火曜日

迷走神経刺激

AHA ACLSの頻拍アルゴリズム。安定した幅の狭いQRS頻拍で心リズムが規則的である場合、まず迷走神経刺激手技を行うことが推奨されています。ACLSプロバイダーマニュアルP101には「バルサルバテストまたは頚動脈洞マッサージ」と記載されています。しかし具体的なやり方の記載はありません。G2000のAHA ACLSプロバイダーマニュアルには頚動脈洞マッサージのやり方が詳細に記載されていましたが、G2005になりプロバイダーマニュアルからは削除されてしまいました。どうせ約20-25%しか頻脈が停止しないような手技だから、あまり重要視しなくてもよいのでしょうか。その割に、ACLSコースでのメガコードによる実技試験ではしっかり”迷走神経刺激法を試みる”とのチェック欄があり、これにチェックが入らなければ試験は合格となりません。試みればいいのであって、正しいやり方でなくとも構わないというスタンスなのでしょうか。それも中途半端ですね。せっかく行うのであれば正しいやり方で行いたいものです。ACLSプロバイダーが頻脈性不整脈に対して行える数少ない治療の1つですから、もう少し大事にしたいと思っています。

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